「あなたは人じゃない。アスリートなの!」リタ(=マルガリータ・マムーン)は、新体操王国ロシアの代表選手。オリンピックに向けて、鬼コーチたちからの強烈な指導を受け、日々の練習に励む。アリーナ・カバエワなど、数多くのオリンピック金メダリストを育て上げたイリーナ・ヴィネルの指導は、特に精神面において厳しい。リタは優雅にリングをキャッチし、ボールを肩で転がすが、コーチたちは更なる高みを求め、何度も何度も繰り返させる。わずかな自由時間には、彼氏と電話で話したり家族と穏やかに過ごすが、すぐにまた激烈なトレーニングが始まる…。
本作はリタがリオ・オリンピックで金メダルを獲得するまでの道のりを追ったドキュメンタリー。美しく華やかな表舞台で栄光を勝ち取るため、 アスリートはその裏で何をしているのか。想像を絶する世界に迫る。
米エンタテインメント業界紙Varietyの「注目すべき10人のヨーロッパ人」にも選出された俊英監督マルタ・プルスは、粘り強い交渉によって、秘密のベールに包まれていたロシア新体操のトレーニングの撮影を許され、ドキュメンタリーでありながら『セッション』や『ブラック・スワン』などと比較される強烈な世界を映し出した。そして、アメリカNo1映画批評サイト、ロッテントマトで100%Fresh!を獲得し、“華麗なリタに目を奪われた次の瞬間、現実にあるホラーを体験することになる”(The New York Times)など、その驚愕の世界は各国映画祭でも絶賛された。 その衝撃が遂に日本に上陸する!
1995年モスクワ生まれ。ロシア人の母とバングラデシュ人の父を持つ。幼少期にはバングラデシュの選手として活動していたが、その後ロシアの選手として活動。世界選手権では合計7つの金メダルを獲得し、ヨーロッパ選手権、ワールドカップ、グランプリシリーズなどでも活躍。2016年リオデジャネイロオリンピックでは個人総合金メダルを獲得。幼少期よりアミーナ・ザリポワに師事し、ロシア代表チームではイリーナ・ヴィネルの指導を受ける。2017年引退、結婚。夫は元ロシア代表の競泳選手アレクサンドル・スホルコフ。
1948年ウズベキスタン・サマルカンド生まれ。新体操王国ロシアを支える伝説的な指導者。1992年ロシア代表チームのコーチに就任。2001年オリンピックトレーニングセンターのヘッドコーチに就任。2008年からは全ロシア連邦新体操総裁を務める。アトランタオリンピック銀メダリストのヤナ・バテリシナ、シドニーオリンピック金メダリストのユリア・バルスコワ、アテネオリンピック金メダリストのアリーナ・カバエワ、北京オリンピックとロンドンオリンピック金メダリストのエフゲニア・カナエワなどを育成。
1976年ウズベキスタン・タシケント生まれ。12歳の時、ヴィネルに見出され。1993年世界選手権個人総合銅メダル、1994年世界選手権個人総合銀メダル、2回(1996年、1994年)のヨーロッパ選手権銅メダルを獲得し、1996年アトランタオリンピック4位入賞。引退後はギリシャ体操連盟のコーチをしていたが、その後ロシアに戻り、強化選手のコーチになる。マムーン以外に、ダリア・トゥルブニコワ、ヤナ・ルコニーナなどのコーチも務める。
1987年、ポーランド・ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学で美術史を学んだのち、アンジェイ・ワイダが主宰する映画学校「ワイダ・スクール」のドキュメンタリー・コースを卒業。その後、ポーランド国立映画学校で映画制作を学ぶ。彼女は子供の頃ワルシャワの新体操クラブ(IKS AWF)に属しており、Hanna Kosiewiczダンススタジオでダンサーをしていた経験もある。
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
宮城 | チネ・ラヴィータ | 022-299-5555 | 上映終了 |
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
東京 | ヒューマントラストシネマ渋谷 | 03-5468-5551 | 上映終了 |
東京 | 新宿ピカデリー | 050-6861-3011 | 上映終了 |
東京 | 下高井戸シネマ | 03-3328-1008 | 上映終了 |
埼玉 | イオンシネマ春日部 | 048-718-1033 | 上映終了 |
千葉 | イオンシネマ幕張新都心 | 043-213-3500 | 上映終了 |
神奈川 | シネマ・ジャック&ベティ | 045-243-9800 | 上映終了 |
神奈川 | あつぎのえいがかんkiki | 046-240-0600 | 上映終了 |
群馬 | シネマテークたかさき | 027-325-1744 | 上映終了 |
栃木 | 宇都宮ヒカリ座 | 028-633-4445 | 上映終了 |
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
新潟 | 新潟・市民映画館シネ・ウインド | 025-243-5530 | 上映終了 |
長野 | 長野ロキシー | 026-232-3016 | 上映終了 |
静岡 | シネマサンシャイン沼津 | 055-926-7712 | 上映終了 |
静岡 | 静岡シネ・ギャラリー | 054-250-0283 | 上映終了 |
愛知 | 伏見ミリオン座 | 052-212-2437 | 上映終了 |
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
京都 | 京都シネマ | 075-353-4723 | 上映終了 |
大阪 | シネ・リーブル梅田 | 06-6440-5930 | 上映終了 |
兵庫 | シネ・リーブル神戸 | 078-334-2126 | 上映終了 |
兵庫 | シネ・ピピア | 0797-87-3565 | 上映終了 |
地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
---|---|---|---|
岡山 | イオンシネマ岡山 | 086-235-0139 | 上映終了 |
広島 | イオンシネマ広島西風新都 | 082-941-7070 | 上映終了 |
愛媛 | シネマサンシャイン大街道 | 089-986-6633 | 上映終了 |
COMMENT
コメント
新体操日本代表 フェアリー ジャパン POLA
団体メンバー
苦しい道のりの先には花が咲く。まさに今回の映画はこの言葉通りだと思いました。新体操は反復練習の日々。その苦しく厳しい中でもマムーン選手は一人で耐え、乗り越えている姿に胸がいっぱいになりました。
杉本 早裕吏
(トヨタ自動車/みなみ新体操クラブ)
ロシアは、絶対王者だから「優勝が当たり前《というプレッシャーの中、やらなければならないとは分かっていたけれど、自分が想像していた以上に重圧は大きく、命をかけて戦っていて、とても心打たれました。
松原 梨恵
(東海東京フィナンシャル・ホールディングス/ALFA)
今回この映画を見て、絶対王国のロシアで新体操をやるという事は、ものすごいプレッシャーや重圧がある事を改めて感じました。私達はチャレンジャーとして東京オリンピックも伸び伸びやり切りたいです。
横田 葵子
(国士舘大学/安達新体操クラブ)
見終わった時の息苦しさは、自分が経験している事を思い出したせいもあるし、絶対王者のロシアが、日々重圧を背負って闘っている事を改めて感じたからだと思います。みんな戦っている事を忘れないでいたいです。
熨斗谷 さくら
(日本女子体育大学/コナミスポーツクラブ本店)
マムーン選手のあの優雅な演技の裏には、こんなにも壮絶な日々があったことに、とても衝撃を受けました。どんな状況においても演技を磨き続け、日々の練習を乗り越えていったマムーン選手の強さを見習いたいです。
竹中 七海
(日本女子体育大学/みなみ新体操クラブ)
華麗に美しく演技していたマムーン選手。しかし裏では相当なプレッシャーや重圧と戦っていて、本当にすごいなと思いました。私達も最後に笑って終わるために、今を大切に全力で戦っていきたいと改めて思いました。
鈴木 歩佳
(日本体育大学)
この映画を見て、どんなに重圧やプレッシャーがある毎日でも試合となれば美しく華麗な自分の演技ができるという気持ちの切り替えがとてもすごいなと思いました。私もどんな事でも乗り切ろうと強く思いました。
今岡 里奈
(西武台高校/ふじしま新体操クラブ)
マムーン選手は新体操選手の中でもすごく好きな選手で、映画をみてものすごいプレッシャーの中闘っていたんだなとより深く感じました。その中オリンピックでやりきれる強さは本当に見習いたいと思いました。
末永 柚月
(駒場学園高等学校/イオン)
今回の映画を見て、マムーン選手の美しい演技の裏には、壮絶な戦いがあった事を知り、とても心を打たれました。また、オリンピックの舞台で自分の演技をやりきるマムーン選手の強さに感動しました。
鵜鷹 くるみ
(クラーク記念国際高等学校東京キャンパス/ヒューマンRG)
マムーン選手の表現豊かで美しい演技の裏で、こんな闘いがあったとは思いませんでした。ロシア代表というプレッシャーもありながら、オリンピックという最高の舞台でやりきれたのはすごいなと思いました。
稲木 李菜子
(駒場学園高等学校/みどり新体操クラブ)
マムーン選手は、美しい演技が魅力な選手ですが、その裏ではとても過酷な練習を積み重ねていたんだと思うと心が痛みます。でも、これを乗り越えた人がいつか報われるんだと映画を見て学べたので私も頑張ります。
生野 風花
(西宮市立上甲子園中学校/宝塚サニー新体操クラブ)
個人選手
私はこの撮影現場を目の前で観ながら、一緒に練習をさせて頂いていたので、本当に沢山の事をマムーン選手から学ばせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆川 夏穂
(国士舘大学/イオン新体操クラブ)
順不同・敬称略/*所属は2020年3月時点
著名人コメント
ひと演技たった1分半、されど1分半。新体操王国の重圧は計り知れないと思いました。同じ代表のヤナ選手との関係も素晴らしい。新体操はもちろん、スポーツの素晴らしさをも、改めて教えてくれたように思います。この映画を見ると、オリンピックの見方がきっと変わるはず。
畠山 愛理
(スポーツキャスター・フェアリー ジャパン POLA 公式アンバサダー)
驚愕!日本では失われた昭和のスポ根が、現代のロシアに蘇るドキュメンタリー。何度も、これマンガ原作ではないよな?と目を疑ってしまう。
水道橋博士
(タレント)
これは本当にドキュメンタリーなんだろうか、と何度も疑ってしまうくらい、主要登場人物たちのキャラクター性が映画的だ。姉か母親のようなコーチ、派手なアクセサリーに金の掛かった衣装で、暴言を吐きまくる新体操の総裁。唇を噛み締めるリタ。まずは観てほしい。
美内 すずえ
(漫画家)
真っ先に『フルメタルジャケット』の前半を思い出したぞ。すなわち優秀な兵士を作るようにアスリートを完成させるザ・ノンフィクションなのだ。極めて毒性の強いイリーナ・ヴィネルの言葉にリタは最後トイレにこもってライフルぶっ放すんだなと思ってたらそうはならんかった。その果てにある栄光と美しい演技。さぁあんたはどうする?どっちを選ぶ!?
ダイノジ 大谷ノブ彦
(漫才師・ラジオDJ・DJ)
映画を観始めてから観終わるまでずっと同じことを思ってました。「彼女は何を求め、何を感じているのだろう」 最後まできっと分からないけれど、そこには危うく、強く、美しい女の子がいました。
木竜 麻生
(女優)
バレエを超える程の身体能力で美しさを表現する新体操。しかしそれを牽引するロシア新体操界には、陰で機関銃のように毒を吐き続けるコーチの存在が。ドキュメントである事を忘れさせる自然なカメラワークに思わず「負けるなマムーン!」と叫びたくなるのは私だけではないはず。 ……と月並みなコメントだけれど「いや、実際これはひどいわ」
山岸 凉子
(漫画家)
オリンピックでのあの美しい演技の裏でこんな事が…体操王国ロシアの秘密を知った気がしました。 身も心も追い込まれていく中で家族を心配し彼氏に癒され仲間と海辺ではしゃぐ…その全てが演技と同じぐらい美しかったです。
オラキオ
(体操芸人)
鬼コーチ二人の罵倒からのハグ……アメとムチなのか、それとも両方ともムチなのか判断不能で、思考フリーズ。無心になったマムーンの心には慢心や虚栄心が入り込むスキがなく、それこそが超人的な強さの理由なのかもしれないと心が震えました。
辛酸 なめ子
(漫画家・コラムニスト)
過剰なストレスの反動で生まれる身体運動の美学……って、昭和か! 強烈過ぎる新体操の舞台裏。日本で一度でも「ザ・体育会系」を経験していたらシンパシー、かしらね。
よしひろ まさみち
(映画ライター)
強烈に怖い鬼コーチと、可憐で美しい体操選手…という漫画みたいな設定なのに、事実を描いた正真正銘のドキュメンタリーで強烈すぎる!世界最高峰のアスリートの世界って、決して美談では終わらない何という恐ろしい高み。
佐々木 俊尚
(作家・ジャーナリスト)
新体操に明け暮れていた日々が懐かしくなりました。マムーンは1日にして成らず…マムーン選手の心轟くほど人生をかけた戦いは誰かに勇気となって届くと知りました。私は100歳まで新体操をやりたくなりました!
雷鳥お姉ちゃん
(お笑い芸人・日本最高齢現役新体操選手)
順不同・敬称略